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アフリカの伝統
王の証
一般的にアフリカの王の支配力を支えるものは、ほとんどの王制に見られる世襲制であるが、部族によっては日本の天皇がもつ「三種の神器」に当たるものを持たなければならないこともある。太鼓(ウガンダ)であったり黄金のスツール(ガーナ)であったりもする。しかしそれは奪取すればその者が王になれるというわけではなく、<血のつながり>という資格が必要となる。また、王が超自然的な力を持っている場合もある。例えばロベドゥ族の王は卓越した雨乞い師でもあった。また、王は多数のタブーに取り囲まれている。
こうしたタブーは王の持つ活力を保護し、その力の減退を防ぐ目的を持っていると考えられている。王の即位前の名前を呼んではならない、臣下が王の体に触れてはならない、王の体の部分およびその行動を日常語で言い表してはならない、王は食事の際に他人に見られてはならない、王の食事のあまりものを俗人が食べてはならない、王は裸足で歩いてはならない、膝を曲げてはならない(国がなえることを意味するため)、などといったタブーがある。王も大変である。
体罰
アフリカでは、まだまだ体罰が残っている。親が子供を、先生が生徒を躾けるために、体罰をする。しかしここでは決して手で殴ったりはしない。必ず木の枝や棒を使って、間接的に叩く。これは「あなたではなく、あなたのした行為を責めているんです」といった意味合いがあるらしい。見ているほうがショックを受けるほど徹底的に叩きつけるが、子供は20分もするとけろっとして元気一杯に遊んでいる。
しかし手で殴ったりすれば大問題だ。子供を手で殴ってしまったある先生には親が怒鳴りこんできて「俺の息子の全てを否定する気か!」と言った。そこでコンパスを使って殴ると「それでいいんだ、よくやった」とほめられたという。子供を手で殴った先生の家が、次の日に放火されたとの恐い話もある。
エイズも治す?トラディショナルヒーラー
アフリカ大陸では西洋文化が急速に浸透し、伝統文化を凌駕しつつある。西洋医学の普及も進んではいるが、今なお祈祷や薬草でエイズさえ治してしまうと信じられるトラディショナルヒーラーの人気も根強い。動物の骨などをばら撒いて先祖の霊と交信し、お告げを聞くという伝統呪術師は、時には王と同格の権力を持つこともあったという。占いで病気を治すことを、近代人は馬鹿げていると思うかもしれない。しかし彼らの治療は、心底信じるもの達に幸運をもたらすことが多い。ある研究者によると、心理学的に優れた治療法だという。「もう治った」「これで大丈夫」という患者の心理がポジティブに働き、体の回復力を高める。
彼らは近年西洋医学が関心を持ちはじめたサイコセラピーを伝統的に行っているのである。しかしポジティブな面もあれば、ネガティブな面もある。アフリカのある大都会で、友人を殺害して脳みそを食べた男性が捕まった。祈祷師に「人間の脳みそを食べると仕事がうまくいく」と言われたそうだ。またある国境の通関では、幼児の死体を隠し持っていた女性が捕まった。これも祈祷師のお告げによるものだという。ビジネススーツに身を包み、高層ビルで働くビジネスマン達でさえも、祈祷師のお告げを信じる人達は多い。あるトラディショナルヒーラーは誇らしげに言う。「西洋医学は進んでいない。彼らはエイズだって治すことができないじゃないか。」
このページは、アフリカ諸国に関するテレビ・CM・新聞・雑誌等の取材コーディネイトとアフリカ諸国で行われる展示会、スポーツ・文化イベントのコーディネイトを通じて得た情報を配信しています。是非、観光やビジネスなどの際に役立てて下さい。
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